2014年10月7日火曜日

かごめかごめ

こんにちは、お久しぶりです。
段々秋が深まっていく勢いですね。


さてさて、今回のテーマは題名の通り「かごめかごめ」
心霊云々を言うつもりはなく、ただこんなのがあるよーっていうご紹介です。


ある時、一時安くなっていた「新編日本地蔵辞典」なる物を買う。2000円位だったかな?(今はどうだろう?)
この本は本山桂川(もとやまけいせん)さんという方が原著だそうです。
この本山桂川という方、1888年(明治21年)に生まれ1974年(昭和49年)に亡くなっています。
有名な民俗学者さんで、特に民衆の暮らしや服装に関する書籍を多々残されております。

本山桂川さんが「土の鈴」という雑誌?の中で発表したのがこの地蔵辞典だそうで、それを奥村寛純(おくむらひろずみ)さんという方が増訂し1988年(平成元年)に発売された本です。

例えば、
豆腐地蔵:山梨県飽海郡松山町竹田 善応寺 (現 山形県酒田市竹田竹の下)
善応寺の門内にあって、村人達は、豆腐を作るとまずこの地蔵に供える※本文より抜粋

こんな事が書いてあります。

この辞典をぺらぺらとめくっていると、「地蔵憑け」なる項目を発見したので、字面のおどろおどろしさに興味を惹かれたので読んでみると

地蔵憑け:福島県相馬地方(大正)
一種の口寄せで、媒体となる子供を一種の催眠状態に陥らせ、それに地蔵菩薩の霊を依りつかせて、その意向を伺う。知的障害を持った子供がよく媒体になったが、これは後に一種の遊戯化され、「カゴメカゴメ」という、子供の遊戯の形で福島県周辺では今も残っている。大正末期に相馬地方で行われた地蔵憑けについて、館岡氏(館岡春波氏、俳人?)の報告がある。
 相馬地方では大病の人、もしくは紛失物などがある時は「地蔵憑け」という事をする。それは村の老婆や婦人などがやって来て円形に座り、村でもあまり賢くない子供一人を中に入れ、子供にお札を持たせ、周囲の人が口々に、
南無地蔵大菩薩 おつきやれ 地蔵さん 地蔵さん 地蔵さん 
とせめ立てると中の子供は一種の催眠作用か、ぶるぶると札をふるわせれば地蔵さんは憑いたのである。それを見て色々病のことなれば、薬の処方、又は医者の方角、失せ物なれば、その方角、距離、出るか、出ないかを聞くのである。それが当たる様で、時々地蔵憑きをする。近頃はだんだん少なくなってきた。※本文より抜粋

との事。なんで全国にこのカゴメカゴメの歌が広がったのかはわからないんだけど、由来が凄いね。似た様なもので、いわき周辺の「地蔵遊び」があったとも書いてある。
大阪でも地蔵遊びなるものがあった様で、こちらは口寄せではなく、地蔵祭の際に行うもので、子供が一人の別の子供を後ろ向きに背負い
地蔵さんの勧化 銭一文やってんか と言って歩く。
という事を過去やっていたみたい。まさに後ろの正面だね。この口寄せと地蔵遊びが混ざって今の形になったのかもしれない。よくわからないから適当に言ってるので、この辺りは信じない方がいいよ笑

一つご紹介でした。


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